井戸というと、昔ながらの手動式の「手押しポンプ」が使用されているものをイメージする方も多いでしょう。しかし、現代では電動式の自動ポンプが普及しており、それらの中には家庭用として使用できるものも少なくありません。

現代の井戸で使用されている自動ポンプはそれぞれで適応可能な環境が異なるため、導入時には最初に設置場所の調査を行い、その環境に適応できるポンプのタイプを決め、工事をはじめる必要があります。

こちらでは、関東広域で井戸ポンプの設置工事などを行っているホクソウ地水が、井戸ポンプの種類と井戸ポンプを選ぶ際の注意点について紹介します。

家庭用で使用されている井戸ポンプの種類

家庭用で使用されている井戸ポンプの種類

調査・工事をすることで一般家庭でも使うことができる井戸ポンプですが、現在使用されているものは以下の4つのタイプに分類することができます。

浅井戸ポンプ

浅井戸とは、地中の岩盤の上にある水を地表にまで汲み上げるタイプの井戸です。大気圧を利用して、8m程度の高さにまで水を汲み上げることができます。

また、浅井戸ポンプの工事では岩盤を砕かなくてよいことから、設置自体が若干容易であるのが特徴です。

深井戸ポンプ

岩盤の下にある水を汲み上げるタイプの井戸を、深井戸と言います。このタイプの井戸で使われているのが深井戸ポンプで、より強い力で水を汲み上げられることから、地表から水脈までが8m以上離れている場合にはこのタイプのポンプが使用されるのが一般的です。

深井戸ジェットポンプ

深井戸ポンプの中でも、ジェットポンプの力で地表まで水を汲み上げるものを深井戸ジェットポンプと呼びます。このポンプの水を汲み上げる力は非常に強く、8~20m程度の高さにまで地下水を汲み上げることが可能です。

深井戸水中ポンプ

深井戸水中ポンプは井戸の水の中にポンプを入れ、その働きによって水を汲み上げるタイプのポンプです。このポンプの水を汲み上げる力は深井戸ジェットポンプよりも強く、水脈から地表までの長さが20m以上あるような場所でも使用されます。

家庭用井戸ポンプを選ぶ際の注意点

家庭用井戸ポンプを選ぶ際の注意点

井戸用として使われるポンプはそれぞれ性質が異なり、使用環境に合ったものを選び、工事をしてもらうことが重要となります。家庭用の井戸で使用するポンプを選ぶ際の注意点は、以下のとおりです。

水脈までの長さを把握する

上述したように、井戸で使われているポンプには各々で水を汲み上げる力が異なるという性質があります。そのため、工事を依頼する前には現場を調査してもらい、地表から水脈までがどれくらい離れていて、それに見合った井戸ポンプがどれなのかを把握しておくことが大切です。

使用する電源の電圧を調べる

井戸ポンプは基本的に電動式となるため、電源を確保しなければなりません。井戸ポンプの中には100v対応のものと200v対応のものがあり、確保できる電源の電圧に合うものを選ぶことも重要です。

周波数にも要注意

西日本と東日本では電気の周波数に違いがあり、井戸ポンプにも西日本用と東日本用のものがそれぞれ存在します。ポンプ工事を行う業者に用意してもらう場合は心配いりませんが、念のため周波数が居住地域に合ったものであることも確認しておくとよいでしょう。

井戸ポンプ工事の調査を依頼するならホクソウ地水へ

現在、家庭用としても使用可能な井戸ポンプには「浅井戸ポンプ」「深井戸ポンプ」「深井戸ジェットポンプ」「深井戸水中ポンプ」があります。これらは各々で対応可能な環境が異なるため、まずはそれぞれの井戸ポンプの特性をよく理解することが大切です。その上で、井戸ポンプを選ぶ際の注意点も把握すれば、自ずと使用環境に適したポンプの種類も分かるでしょう。

井戸ポンプ工事をお考えでしたら、ホクソウ地水にご相談ください。ご相談内容に合わせて、施工現場の状況をすみずみまで細かく調査いたします。これまで現場で培ってきた経験・技術を駆使し、状況に合わせた施工を丁寧に確実に行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。