地下水を汲み上げて使う井戸なら、ポンプを動かすわずかな電気料だけでお得に水を使うことができます。そのため、断水時や天候による水不足などの際は大活躍です。しかし、井戸を掘って地下水を使うには、県や市に届け出をして許可を得なければならない場合があるので注意しましょう。

千葉で井戸ボーリングを検討するなら、業者に費用の見積もりを依頼する前に、井戸ボーリングを予定している地域が地下水の摂取が規制されている地域であるかどうか確認しておくことが重要です。

こちらでは、地下水を使用する際に適用される法令と、規制される井戸の種類をご紹介します。

井戸ボーリングを業者に依頼するなら井戸の利用に関する法令を知っておこう!

井戸ボーリングを業者に依頼するなら

地下水の利用について、水資源を守るために国土交通省と環境省が法令を規制しています。このうち「工業用水法」と「建築物用地下水の採取の規制に関する法律」にて、地下水の摂取が規制されています。井戸ボーリングを依頼する前にこの2つの法令を確認しておきましょう。

工業用水法

地下水の汲み上げによる地盤沈下を防止する目的で制定された法律です。井戸の定義や設備の規定、政令で定める指定地域、申請書の内容や提出先などが定められています。

建築物用地下水の採取の規制に関する法律

ビル用水法とも呼ばれ、やはり地下水の汲み上げによる地盤沈下を防止する目的で制定された法律です。建築用地下水の定義や設備の規定、政令で定める指定地域、申請書の内容や提出先などが定められています。

いずれの法令でも規制されるのはポンプなど揚水機を使った地下水の採取であり、ポンプの口径が27.6mmを超えるものが対象となります。水の口径が27.6mm未満であれば許可は必要ありませんが、揚水機の設置の際に立ち合い確認することが必要な場合があるので注意が必要です。

その他にも、地下水が枯渇してしまわないように、地方公共団体が地域の実情に応じて条例を定めて地下水の管理を行っています。これらの条例では国の法律で定められた地域よりも多くの地域が対象になりますが、上水道が供給されていない地域を除いているのが特徴です。千葉県にも環境保全条例がありますが指定地域に千葉市は含まれておらず、千葉市には「千葉市環境保全条例」が適用されます。

千葉で井戸ボーリングを依頼するなら環境保全条例もチェック

千葉で井戸ボーリングを依頼するなら環境保全条例もチェック

千葉県の九十九里平野は砂の地層が多く地下水は少なく、南部も岩の地層が多く地下水がほとんどない地域でした。しかし北西部には豊富な地下水があったため、昔から井戸が利用されてきたのです。

そのため、千葉県環境保全条例では主に北西部が指定地域となっており、地下水の採取について規制されています。規制の対象となる地下水の用途としては、工業、鉱業、農業などの産業用です。他にも建築物の冷暖房やトイレ、洗車設備、公衆浴場など、さらに水道として使う場合も含まれます。

地下水の使用許可を得るためには、規則で定める技術上の基準に適合していなければなりませんが、他の水源を確保できない場合には条件を付して許可できることになっています。また、昔から使用している井戸なども届けが必要であり、所有者の住所・氏名の変更や別の人が継承した場合、また井戸を廃止した場合にも届け出が必要です。

さらに千葉県環境保全条例では、井戸ボーリングだけでなくトンネル工事などの地下水脈に影響を与える掘削工事を行う際には、周辺の地盤や地下水位に影響がないように必要な措置を講ずるよう定めています。詳しくは千葉県の水質保全課や千葉市の環境保全部環境規制課、井戸ボーリングを予定している地域の市町村に問い合わせてみましょう。

井戸ボーリングについて相談する際に、千葉での井戸掘りの経験が豊富な業者を選べば、費用の見積もりと同時に規制の対象になるかどうかもチェックしてもらえるので安心です。

千葉で井戸ボーリングを依頼するなら地下水の採取に関する法令に詳しい業者へ費用の見積もりを

水資源保護の観点から、地下水採取の規制は国や地方自治体の法令で定められています。それに加えて、県や市などの地方自治体では、地下水の水脈や活用の歴史、現在地下水を使っている人の状況を考慮して地域の規制が実際されているのです。

井戸ボーリングを検討している地域に当てはまるかどうかを事前に確認し、法令にも詳しい井戸ボーリング業者を探して費用の見積もりを依頼しましょう。

千葉にあるホクソウ地水では、井戸工事を中心に水回りの工事を承っています。他社が断るような狭小地であってもご対応できることがありますので、千葉で井戸ボーリングに対応する業者をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。

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